リクルートの中の人のブログ

リクルートでWEBの事業責任者兼グループマネージャーしてます。趣味で勝手にUI改善・グロースハックについて考えています。リクルートで学んだこと、キャリアや働き方、コミュニケーションについても暇なときに書くよ。

リクルートってベンチャーっぽい雰囲気なの?

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リクルートといえば新規事業!起業!ベンチャーっぽい雰囲気!
ってイメージの人いませんか?私は入社前まんまこのイメージでした笑
が、中に入ってみて「イメージどおりだな~」と思った部分と「イメージと全然違う!!」と驚いた部分がありました。こちらに関して今回ご紹介させていただこうと思います。

 

イメージ通りだった部分

まずはイメージ通りだった部分ですが「新規事業に対する取り組み」です。
リクルートは新規事業を年に1回ホールディングス単位で提案できる機会があります。結構有名ですが「Ring」ってやつです。

▼Ring
https://ring.recruit.co.jp/

こちらのユニークなところとしては

  • 1年に1回開催される(毎年チャンスあり)
  • 外部の人と一緒にやっても良い
  • 過去にここから今では当たり前の有名サービスもうまれている(有名なものだとゼクシィ、スタディサプリ、カーセンサーとか)

というようなところです。入社後偉い人が言ってて、たしかにな~と思ったのはリクルートは新規事業のイメージが強いと思うが、他社よりバッターボックスに立つ回数が多いだけで、打率が高いわけでは決して無い」という言葉です。それぐらい新規事業をスケールさせるのは難しいし、新規事業を成功させるためのKPIはチャレンジ回数なのかもなぁと考えさせられた一言でした。(ちなみに私は新規事業に興味ないので、チャレンジしていません笑)

 

イメージと違った部分

逆にイメージと違ったのは「全然ベンチャーっぽくない、むしろすげぇ大企業っぽい部分がある!」というところです。

新規事業をガンガン推進しているところとかはベンチャーっぽい部分ではあるのですが、全然ベンチャーっぽくなくむしろ大企業感を感じる機会も多々ありまして、例えば、

  • 決裁者が明確に決まっている(◯◯万円までなら誰々が決裁できる。拒否権は誰々が持っている)
  • 決裁できる会議が明確に決まっている(内々では決裁者と既に合意が取れていても、その会議に上げないと正式決裁にはならない)
  • 機能分化がすごいされているので関係者がめちゃめちゃ多く、各所で大勢の調整が発生・合意を取る必要がある(SEO、開発、企画、マネジメント、ログ、など・・・)
  • 「一旦やってみる」ことが難しく、一旦やってみるための調整もかなり必要。

という感じです。これらの影響で総合して「スピードが遅い」と個人的には思っています。
これだけ見ると「うわーーー、めっちゃうっとおしい!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私は結構このプロセス大事だと思ってまして、企業のフェーズを認識した上でどういう戦略をとるかがポイントだと解釈しています。

リクルートが持つサービスは今や、ひとつの障害、ミスが世の中に与える影響も大きいくなっています。そのため、現在のフェーズとしては「スピード感を持ってミスを恐れずガンガン進めるフェーズ」ではなく「ビジネスとして確率の高い合理的な道を確実に歩く」ことが求められているのだと理解しています。ある意味、マネジメントがちゃんと効いているんですよね。会社の規模や、競合とのMKT環境が変われば、きっとこの辺もまた変わっていくんだろうと思っています。

 

さいごに

今のリクルートはカンパニーによって差はあるものの、ベンチャーみたいなところでガンガン進めたい人には合わない環境になっているかも?しれませんね。(実際それで辞めていく方もいらっしゃいます)
一方でビジネスとして合理的な選択をするスキルを鍛えたい!という方には非常に良い環境になっているように感じています。よくあるのが「起業!スタートアップ!有名になる!」というようなギラギラした新入社員は「スピード感がなさすぎる!!辞めてやる!!」と入社直後に文句を言う事が非常に多いのですが笑、1年も経つと「合理的に考えられる経験やスキルがつき、結果としてとてもよかった」とよく言っています。


参考になれば幸いです!
ではまた~!