怒ることと叱ることは、ぜんぜん違うこと
よもやまブログです。
私は仕事において絶対に人に「怒らない」と決めています。聖人君子ではないのでもちろんムカつくことはあります。(ってかそれはしょっちゅうw)でも怒りません。あるときから「人に怒っても自分の目的は達成できないから無駄だな」と思ったからです。
この前、久しぶりにリクルートの先輩に「怒られ」ました。ええ、それはとんでもない剣幕でした。理由としては私がシステムの実装方式を変更しようとしたことだったのですが、私は怒られている間、すごく違和感を感じていました。
あれ?この人、自分の言いたいことだけ言って、人の話聞く気なくね?
ってか、この人は何を私に伝えたいんだろう?
感情的になって怒鳴られて「やばいっ!この人の話聞かなきゃ!」って思えるそんなピュアで素晴らしい人、なかなかいないと思うんです。(すくなくとも私は違います笑)それよりも、冷静に相手の立場に立って「こういう事が起きると困るから、こういう判断は相談してからお願いしたいな。今回の問題はどうやって対処するか、一緒に考えよう」と言ってくれる人の話であれば、よし聞きましょうとなるのが人間なのではないでしょうか。
こう考えたときに私は、怒ると叱るは全然違うものなのだなと考えました。
怒る=自分のためであり、人のためではない。感情的。
叱る=人のためであり、自分のためではない。理性的。
なものなのではないかと思うのです。
そもそもなぜ怒る・叱る必要があるのか?
その目的を考えると「その相手の行動を変えたいから」だと思うんです。
- 相手がしたことの認識を変えて欲しい
- 今の問題を解決して欲しい
- 行動を変えて再発防止をして欲しい
などそういったアクションを促すための手段だと思います。
としたときに、自分が逆の立場だったら、自分の正しさを主張するために感情的に怒鳴っている人の考えを参考に変えようと思いますかね・・・?仕事において大切なことって、自分の主張を押し通すことではなく、関係する人との合意をとって成果を出すことだと思うんです。そうなると「怒る」ことって一切メリットがないなぁと感じています。
逆に叱ることは上記の目的においての最適手段のひとつであると私は考えます。
ただし、その場合に非常に注意するべきはただひとつ「伝え方」です。ほとんどの場合、こちらが叱らなくても叱られる側は「やばいっ」と思っているわけですから、必要以上に注意する必要はないのです。(そうも思っていない人にはまず気づかせてあげることからですね笑)
その上で、彼もしくは彼女が気づいていない点を、その人のためを思って追加で伝えてあげること、これが叱ることだと思います。また、行動を変えてもらうためには納得してもらう必要があるので、叱る側は常にオープンマインドで、彼・彼女の主張を聞いてあげる必要があります。上から押さえつけて何も話せないようにするような「怒り方」は最悪なので、お互いコミュニケーションを取りながら叱るのが良いのではないでしょうか・・・。
以上です!
ではまた~。